
展示会など数日で1本をカットしてしまうときには写真のように腰骨を外してしまいます。
そして上下2面になっている生ハムの各々1面を全部使って1枚の生ハムにカットするのがカサルバスタイルです。

展示会期間中、何時でもバル状態のカサルバのスタンド。後半の明日からはもっとお客さんが来るでしょう。

イベリコ豚の仔豚の豚舎はこのような大自然の草原のど真ん中にある。それがどのぐらいど真ん中というと、これ。

実はこの写真は駐車場から撮っているけど、写真の道は延々と農場の中の道路。遙か彼方に見えるガスタンクのようなものが飼料をいれる建物。予断だがスペインは世界でも6番目の豚肉大国でありヨーロッパではドイツに次いで2番目の豚肉大国。更に生ハムは一番の生産量だが、生ハム用の質の高い豚肉にかけては多分世界でも有数の豚肉大国だろう。事実、スペインの白豚の豚肉も焼き肉などではすごく美味しいのだ。

そして入り口でシャワーを浴びた後に、青い清潔な服に着替えて靴を長靴に、帽子を被って、やっと豚舎に入れる。スペインは豚肉大国なのでその環境を守るのも大変なものなのだな、、、と思った。

■ベンハミン・ロメオ氏、経歴
リオハ・アラベサのサン・ビセンテ・デ・ラ・ソンシエラで、ブドウ栽培家の息子として生まれ育ったベンハミン氏は、マドリードでブドウ栽培学とワイン醸造学を修めた後、1985年リオハ・アラベサの協同組合のプロジェクト(ボデガ・アルタディ)にエノロゴ(醸造家)として加わります。
1985年から2000年まで、リオハ屈指の醸造家として彼がアルタディで手がけたワインには、アルタディ・ホーベン(Artadi joven)、ビーニャス・デ・ガイン(Viñas de Gain)、パゴス・ビエッホス(Pagos Viejos)、 ビーニャ・エル・ピソン(Viña El Pison)、グランデス・アニャーダス(Grandes Añadas)があり、徐々にその手腕は国内・外のマスコミの知るところとなったのでした(特にロバート・パーカーが99点を付けた「ビーニャ・エル・ピソン95」は、当時のスペインワインが獲得しうる最高得点でした)。


ボンボンとは、昔家畜をつないでおいたり風よけ兼、休憩所小屋(スペイン語ではチョソ(Chozo)と言いますがボンボンチョコラの形に似ているのでボンボン地区(畑)と名付けられました。他の葡萄畑より、より選別された畑です。
2階には広大なテラスが設けられており、ここはベンハミン氏が栽培する野菜の他、無数のラベンダーやローズマリーで埋め尽くされています。これらハーブの芳香は、貯蔵庫(1階)の天井に設けられた専用の通気口から中に入り、フレンチオーク樽で熟成中のワインに影響を与えます。

中にはこんな霜降りのすごいロモがある(左の3枚)これは先週マドリッドの展示会のカサルバでのブースで食べたロモイベリコベジョータだが100本に1本のもの。

カサルバのフリオ氏(社長兼生ハムマエストロ)が言うには、これらの霜降りになっているロモは外見でだいたい分かるけど中間でカットをしたほうがより確実ともっともなことを言うので、今度取るロモは中間でカットをして選りすぐり出来るように頼んできたけど、ここまでのロモはお目にかかれないとは思う。写真は切り口から脂がしたたり落ちそうなロモ。

カットをした切り立てのロモ。脂がにじみ出ている。口に入れると柔らかでジューシー感たっぷりだけど、ベジョタの脂のせいか、しつこくない。将来はよりこのクラスが数多く来るようにこれからしつこくても何度もオーダーをしようと思った。
話は変わるけど、2日程前、マドリッド帰国。KLMアムステルダム経由成田はあきらめ、トルコ航空でイスタンブール経由、成田で帰国した。チケットが取れたときには着の身着のまま、乗せてくれるだけで良い!!感覚でマドリッドのバラハス空港に到着。空港で荷物の整理をしてかなりの重量オーバーのワインやその他諸々(アフィノックスの人工大理石の見本など多数)を泣く泣くマドリッドに置いて来た。トルコ空港を乗るのはもちろん始めて。そんなことで空港のチェックインカウンターは長蛇の列、案の定僕の番になったときには飛行機の発車時間だった。当然飛行機は遅れてイスタンブールに着いたときには成田便の発車時刻。こういう時はロストバッケージになりますね。成田に着くなりしっかりと出口でロストバッケージリストに僕の名前が表記してあった。
で、結局昨日、自宅に帰ってきたけどまだまだ通常のヨーロッパ便は運行されないどころか空港閉鎖も拡大している模様。現在、欧州からの脱出にはそうとうたいへんな様子。トルコ航空には感謝するとともに未だ飛び立てないで残っている方々はお気の毒だと思います。

2年間熟成をかけた後、出荷まであと1年間は熟成が必要だというハモンデトレベレスのブラックラベル(23ヶ月以上熟成)。出来上がりの重量でおよそ12kg!程になる予定だとぺぺが言っていた。(こういう生ハムを入れて日本の皆さんに紹介したいですね!肉質かなり良好!ただし脂がかなり多いです。)

今年の冬の塩漬けのものをチェックする。2年後に出来る生ハムの出来具合を想像するためだ。写真は塩漬けして1ヶ月あまりのハモンデトレベレス。年々、より良いものを原料肉として選別して使っている製造業者としての彼の考え方は、共感をもてる。スペインも不景気で原料肉が下がってきたので、より良いものを手間暇かけて選別ができるようになったという。原料肉が下がったからハムの値段を下げるのではなく、より良いものを作るためにコストをかけたいとのこと。今年の後半からは写真上のような30ヶ月前後の熟成のハモンデトレベレスも仕入れることで商談!。日本ではこのレベルの白豚の後ろ足はお目にかかれないだろう。これは楽しみ!。